まめです (@mameoisiiyo)。
TOEFLとGMAT対策を終えた私が、その後にどうやってIELTS対策をしてOverall 7.5を取得したか、についてご紹介いたします。
IELTSのスコアメイクに奮闘する受験生の方々の手助けになればと思います。

行ってみよう!
目次
まずは基礎の勉強。IELTS単語を補強!
TOEFL、GMATの対策をしてきて、そこそこの点数を叩き出してきた私は、「もうさすがに語彙力は増やさなくていいっしょ、いけるっしょ」と思っていました。
ですが、本屋で見かけたこのIELTS単語本をパラパラっと流し読みしてみたところ、その自信は打ち砕かれました。まだまだいっぱいあるんです、知らない英単語。
GMATスコアメイクにおいてはGMAT単語へのアジャスト不足で苦労した経験を思い出し、IELTS向けの語彙力補強から入りました。(私はTOEFL→GMAT→IELTSという謎順でスコアメイクしています)
こちらの単語帳はIELTS用としてのみ使用するのはもったいないほど、クオリティが高いです。すべての単語でセンスの良い例文がついています。音声もDL可能。
TOEFL・GMAT終えた状態の私でも、本書の20%以上の単語は初見でした。さらに、知っている単語の中でも25%くらいは「他の意味」を知りませんでした。
語彙力は英語力の源泉です。ここは疎かにできないなと感じ、真剣にやりました。知らないものは聞いても分からないし、話せるわけないですもんね。

私は、今でもこのIELTS単語本を愛用しています。例文がハイクオリティで実生活にそのまま使えそうなのです。
ちなみにAtsueigoさんも本書をおすすめされています。
IELTS模試を受け世界観を把握する
次に、 IELTS独自の問題形式に慣れる必要があります。 下の本の問題演習を全部やりました。
その後、付属の模試を3回分をやりました。この本、かなり親切設計です。日本語訳が割と原文に即した形で書いてくれているのでListeningやReadingで英語独自のニュアンスがうまく日本語に翻訳されていたりします。イディオムを拡充する目的でも回答後に精読すると良いと思いました。
私の周りの方々でCambridge University Pressのシリーズを使われている人も結構いました。
IELTSの特徴
模試を3回程やって気がついたのは、IELTSの世界観は、TOEFL、GMATとは大きく異なるということ。TOEFLは森、IELTSは森ではなく木。つまりIELTSは細部を突いてくる試験という印象を持っています。
TOEFL、GMATでは「内容の大枠」を掴むことができれば、 ReadingやListeningの設問を(一応は)解くことができました。一方でIELTSでは、「詳細情報」の聞き取り、内容把握を求められます。
詳細情報とは、例えば「電話番号・人名」の聞き取りだったり、10人くらいの似たような人物が登場するエッセイ中で、Aさんが何をしたのか、など。
誤解を恐れずにもっと言うと、「IELTSはテクニックの試験」と感じました。
TOEFLに求められるTOEFL力以上に、IELTSにはIELTS力が求められるのです。時間の制約がある受験生達にとって、短期間でどれだけ「IELTS慣れ」できるかが勝負。
Reading対策
私はGMATとTOEFLでReadingはだいぶ鍛え上げてきていたので、総合読解力はそれなりに達していました(と思っていました)。なので、IELTS文章に慣れることができれば十分と考え、語彙力増強+IELTS Reading模試のみをやりました。
IELTSで重要なのは総合読解力の向上よりもむしろテクニックと気がついてからは、解き方を工夫するようにしました。後述します。
Listening対策
私は、ListeningについてはTOEFLの「TPO解きまくり戦法」で鍛えあげて以降は、Youtubeにお世話になりました。IELTSでは特にBritish Englishへの慣れが必須なので、イギリス系Youtuberの動画を多く観ました。
Youtubeでは自動で字幕が出る動画を選び、聞き取れない箇所については何度も小刻みにプレイバックして耳に馴染ませるという作業をやりました。合わせてシャドウイングもしました。

興味のあるトピックの動画なら、観ていて全然苦痛になりません。
下記記事では、私がよく観ていたYoutuberを紹介しております。

純ドメにとっての鬼門!Speakingの勉強方法
おそらく、私のような純ドメ・仕事で英語使わない・受験経験ナシという受験生にとって、Speakingは鬼門ではないでしょうか。
私も、非常に苦労しました。対策として何をやれば良いのか分からなかったのです。
私はMBA受験と仕事を並行していたこともあり、Speaking塾に行っている余裕はありませんでした。そこで、Amazonで高評価だった「IELTSのスピーキング・ライティング完全攻略」を使いました。
全編熟読して感じたのは、この本、さすがにレビューが高いだけあってものすごいアタリでした。
具体的に、「この文章を暗記して、テンプレっぽくないように使いなさい」、と教えてくれます。他にも「決め台詞はこれ」、「回答の時間稼ぎにはこれ」というふうに場面ごとに使えるフレーズがたくさん載っています。
IELTSはテンプレを嫌う試験。テンプレであることがバレると大幅減点くらいます。本書には、テンプレのテンプレっぽさを無くすスキルが散りばめられていました。後述しますが、Writing用としてもかなり使えました。ほんとに、その辺の高額なスピーキング・ライティング塾に通うくらいなら、まずはこの一冊を手に取ってほしいくらいです。あまりにも良書すぎて驚くと思います。

純ドメがテンプレ暗記ナシでSpeakingに挑むのは無謀です。本書には本当多謝多謝。
IELTSで日本人がスコア出しにくいセクション!Writing対策
私は、Writing対策については上で紹介した「SW攻略本」を熟読しました。Speakingと同様、Writingでも使えるテンプレとわざとらしくさせない「具体的な使用方法」が明記されております。
その後、UK PLUSのオンライン添削サービスを利用しました。MBA受験生界隈でコスパが良いと評判だったからです。
参考 UK PlusUK Plusの内容
Writing Task 1 & 2を1セットとし、5セットの問題が提供されます。Essayを書いて提出し、ネイティブが添削してスコアを出してくれる。これで(私のときは)36,000円。
UK Plusの感想
受講料が結構お高いのですが、私自身は受講して「まぁまぁ良かった」と思っています。なぜなら、Writingでフィードバックをもらえる機会というのは非常に貴重だからです。他にも選択肢はありますが、さらに高額だったりします。
詳細な感想は下記の記事になります。

IELTSに求められるテクニックとは?
私の場合、TOEFLとGMATでそこそこ総合英語力を上げていたので、IELTS対策としては、IELTSへのアジャストを特に意識しました。私の経験から、有効と感じたテクニックをご紹介します。
- ListeningでSection1の問題を全て解き終わったら、残りの部分は聞かず、すぐSection2に入る
- Readingでは、人名に注釈を付けておき、後ですぐに参照できるようにする
- Speakingでは、挨拶から試験は始まっている。試験開始前から試験官に少しレベル高い挨拶をする
- Writingでは、使いやすい単語を上級の単語に変える(例:do → conduct、like → prefer)
- Listeningでは電話番号系・人名系は確実に正解するため、予めイギリスで一般的人名を暗記する。※ミカエル(Michael)、ノエル(Noel)ならスペリングできますが、エリオット(Elliott)とか初見では厳しい
- Readingでは、内容の理解ではなく、答えを探すスキルを向上させる
- Speakingでは、自分の仕事、家という鉄板ネタは、難解な英単語を駆使して説明できるようにしておく
- Writingでは、グラフ問題は全パターンのテンプレを暗記する
こういう小さなテクニックが全力で生きてくる試験であることを認め、「電話番号聞き取りなんて今の時代不要ではないか。メール送ればいいのでは」とか内心思ってしまっても、愚直に実行していきました。

私も色々探したんですが、こういうテクニックって参考書に書いてないんですよね。
あとは週イチで連続受験!ゴリ押し戦法
残念ながら、IELTSは運要素が必要な試験です。通称、「ガチャ」試験なのです。3万円というコインを投入し、良い景品が出てくるまで回し続けることが出来てしまうのです。
これは、IELTSの最大の強み、かつ、弱み。GMATのように回数制限がないので、終わりがない旅なのです。
IELTSの特徴として、RLWSの各セクションの難易度は、各回で超~ブレます。
私はReading 9.0とった次の回、6.5をとっています。逆に、Speaking 6.0とった次の回、7.5をとっています。 私の友人でIELTS 80回実施した猛者がいるのですが、彼も同等レベルのブレ幅を経験していました。

IELTSはボラティリティが異常に高い試験なのです。
全てのセクションで自分にしっくり来るタイミングを待つのも、一つの「テクニック」なのです。
これに気がついてからは、私は毎週1回IELTSを受験し、Overall 7.5に無理やり持っていけました。数で圧倒するゴリ押し戦法です。
連続受験の「秘密にしておきたい」メリット
(私が受験していた期間においては)連続受験していたら、既出の問題が丸ごと、再度出題されました。
私は本番で目を疑いました。腰が抜けました。こんなラッキーがあっていいのか?と。
なんと、Listeningの1Section丸ごとが、別の試験日に全く同じ問題として登場したのです。
Speakingのお題がかぶるというのはよく耳にしていましたが、Listeningでもかぶってきました。しかもセクション丸ごと。
私の友人の経験談も記載しておきます。
※連続受験で同一問題が出ることを保証するわけではありません。この仕様がいつまで続くか分かりませんので、あくまでご参考程度に。
試験本番直前に「直近の問題傾向」を見ておこう
こちらの掲示板では最近IELTSで出題された問題を見ることができます。ある一定期間内においては、特にSpeakingでは問題が重複することが報告されているので出題傾向を眺めておくだけでも効果がありそうです。試験直前に目を通してみてはいかがでしょうか。
まとめ
TOEFL・GMATを終えたまめは以下の流れでIELTSで7.5を取得した。
- IELTS単語本でIELTS単語を補強
- 模試でIETLSの世界観を掴む
- 良書と添削サービスでWritingとSpeakingを重点的に対策
- スコアが揃うまでひたすら連続受験
皆さまのIELTS対策のお役に立てますと嬉しいです。
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