まめです (@mameoisiiyo)。
本記事では、MBA受験の全体像を一例としてご紹介します。
ざっくりまとめると、下記のような流れになります。ただし、厳密には色々なところで作業が重なったり戻ったりすることがあります。ご自身のバックグラウンドや志望校出願戦略を考慮して柔軟に対応していくことが重要です。
- 20XX年に入学する、を決める
- スクール研究して志望校を決める
- TOEFLとIELTSどちらにするか決めスコアメイク
- カウンセラーを決める
- GMAT or GREどっちにするか決めスコアメイク
- エッセイ・インタビュー対策をする
- MBA入学前の事前学習と事務手続き
それでは、順番に見てみましょう。
目次
20XX年に入学する、を決める
MBA受験のきついプロセスを戦い抜く覚悟があれば、Why MBAが不明瞭な段階でも受験を本格的にスタートして良いのではないか、という話をします。
MBA受験前にWhy MBA?をよ~~~く考えて決めた方が良い、とは一般論としてよく言われます。もちろん受験前の段階から明確な答えがあるに越したことはないです。でも、受験初期の段階ではそこまで明確な答えがなくても良いのではないかなと個人的には思います。
「なんとなくカッコいいから・憧れの人がいってるから」
「給料上げたいから・転職したいから」
「社外の優秀な人と友達になりたいから」
「辛いことがあって別の事に没頭してみたいから」
「新しいことにチャレンジしてみたいから」
こういうざっくりした(たとえヨコシマであっても)理由を持っているだけでは私は十分な気がしています。明確な理由というよりも、「覚悟」の方が重要だと思うのです。とにかく、MBA受験プロセス全体を終えて感じるのは、「始まる前に予想していたよりも遥かに苦しい闘いだった」ということです。ちょっとやそっとの苦しいことでは逃げ出さない、という覚悟さえ持てるのであれば、MBA受験にチャレンジする理由はなんだって良いんじゃないかって私は思っています。
具体的な「覚悟」ってどういうレベル感かというと、「〇年に入学する」と決意を胸に腹をくくった状態かと思います。今の会社ステイ?転職?社費?私費?家族・パートナーのキャリアは?色々な決断事項が待ち受けています。
逆に「覚悟が決まっていない」事例をあげてみます。以前に私はこういう受験生の方にお会いしたことがあります。「社費決まったは良いんだけど、全然GMATやる気が起きない。来年もチャレンジできるからそれまでにがんばる。」一例としてこの状態は、覚悟が十分なレベルに達していない状態と考えます。
覚悟があるのであれば、理由はあとからついてきます。(私自身もWhy MBA?に対する答えは受験期間中、細かな点では変わっていきました。)MBA受験のプロセスで自己分析やカウンセラーとの議論を進めていくと、自分って何だろう?何がしたいんだろう?何が必要なんだろう?という疑問が少しずつクリアになってくるからです。その段階で改めてWhy MBA?を設定すればいいかと思います。

覚悟が決まった?そしたら、スイッチを押すのは今です!(ポチ)
スクール研究して志望校を決める
スクール研究の方法8選
スクール研究の調査方法については、下記記事でまとめております。私自身がMBA受験の後半で「もっと早く知りたかったよトホホ」と思ったものも含めております。
特に「Clear Admit」と「Poets&Quants」は受験初期フェーズで知っておきたかった…!知らなかったの私だけ?この辺の事を書いています。是非ご参照くださいませ。

英語スコアから決めるというのもあり
お題が前後しますが、手持ちの英語スコアからスクールを絞り込むというのもイケてる戦略かと思います。後述するTOEFL、IELTSの項目と合わせてこちらもご覧ください。

TOEFL or IELTSのスコアメイク
TOEFLとIELTSのどっちが得意かは相性がある
ざっくり言うとTOEFLはアメリカ英語がメイン、IELTSはイギリス英語がメイン、という感じです。ただ、試験様式はかなり異なりますので好き嫌いが分かれるところです。US校=TOEFLというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、最近ではIELTSスコアも万能に使われています。
ちなみに私はTOEFLスコアのみ保有の段階でUS校受験を続け合格を頂いたのですが、MBA受験に一片の悔いも残したくなかったので、その時点から再奮起してIELTSに移行しUK校に合格を頂きました。再奮起の時には「もう受験終えてのんびりしたい。いやでも悔いは残したくない」という葛藤がありプルプルしてしまいました。
私はTOEFLとIETLSどっちの試験も経験しており、Pros & Cons語れます。TOEFLとIELTSネタを酒の肴にすれば3時間の飲み会は光速で過ぎ去ると思います。それぐらい、両方受験することになったのは辛かったです。(GMATネタなんて加えちゃった日には一晩盛り上がれると思います。)
私のような事態にならないよう、試験選択は事前に慎重にご検討を!
詳細は下記記事をご覧ください。

半年でTOEFL 100点越えを目指す勉強方法
半年間でTOEFLスコアを伸ばす戦略についてはこちらにまとめております。教材としてはシンプルにTPO(TOEFL Practice Online)の数こなすことを推奨しています。TOEFLスコア上げるのに公式問題に勝る練習問題はナシ。是非ご一読くださいませ。

IELTS 6.5~7.5を目指す勉強方法
TOEFLスコアメイク後ではありますが2か月でIELTS 7.5を取得した勉強方法について下記にまとめています。

スコアメイクを達成しておきたい時期の目安
TOEFLとIELTSのスコアメイクはいつまでに終えていればいいか?これは受験生のバックグランドや仕事の状況によりけりですが、時間が許すのであれば、12月くらいまでには終了していると後の工程が楽になると思います。とはいえ、GMATやエッセイ・インタビュー対策と並行して進めて行く受験生が大半です。これまでに必ず終えていなければいけないという意味ではありません。TOEFLとIELTSはGMAT勉強との相乗効果が期待されるので、負荷に耐えられるのであれば同時に進めるのも良いと思います。
実際、GMATをやると英語力がメキメキ上がります。今まで難解で読めなかった文章がスラスラ読めるようになります。誇張でなくまじで。GMATのSC(Sentence Correction)で文法力が徹底的に叩き直されるので、TOEFLやIELTSでもReadingとWritingは上達するはずです。受験が終わった今思うのは、MBA受験を始める前に時間が許すのであればGMATのSCだけ一通り齧っておいても良かったかも。SCで英文法の要点を掴み、そこからTOEFLに進むという感じで。
カウンセラーを決める
カウンセラーは早めに契約しておいて損はないです。エッセイやインタビュー対策だけではなく、受験生活全体のスケジューリングやスクール選択のアドバイスもしてくれる稀有な存在だからです。私自身は6月頃にメインカウンセラーを探して決めたのですが、もっと早くても良かったなと受験生活を振り返ったときに思いました。
日本人受験生の間でメジャーなカウンセラー
日本人受験生の間でメジャーなMBA受験カウンセリングサービスに関しては下記記事にまとめたのでご参照ください。最近は、有名カウンセラーの名が上がり、「顧客側が選ばれる」という売り手市場になっている気がします。つまり契約できるかどうかはカウンセラーに決定権があるということです。お早めにお問い合わせくださいませ。

GMAT or GREのスコアメイク
私は、GMAT一本で行こうと決意して進めていました。というのも、私の受験校のあるスクールは「GREよりもGMATを好む」と明確に言っていたからです。
GMATは本当に苦労しました。4回受験しましたが、途中ストレスで潰れてぺっちゃんこになりそうな感じでした。4回目の受験直前は、緊張状態が続いていたので瞑想や運動をする時間を増やしてメンタルケアしていました。
GMATのスコアメイク
GMATの準備に関しては私自身が超七転八倒しております。血反吐を吐く闘いの中から得られたノウハウや知見を持ち合わせています。純ドメの方はMATHが肝要です。スコアアップのためには確実に49~51を狙っていきたいところ。下記記事に詳細を書いておりますので是非ご一読を!


GREに関する意見
私自身はGREに関する情報を持ち合わせていないので、別の方々の意見を載せておきます。ポジティブな意見としては、例えばこのようなものがありました。
エッセイ・インタビュー対策をする
ここまでくるといよいよMBA受験も佳境です。よく言われることですが、MBA受験の成否を分けるのは、英語スコアもさることながら、エッセイ・インタビュー。私のカウンセラーは「GMAT 740あってもエッセイ対策を自前でやったが故に全落ちした受験生を知っている」と言っていました。英語試験スコアが高いからと言って油断すると最後に痛い目見る、という事です。一方で、多くのスクールでスコアが低くてもエッセイとインタビューで十分挽回可能ということが示されるような事例があることは確かです。
私のおすすめとしては、絶対合格したいスクールに提出する「魂のエッセイ」は、複数のカウンセラーに見てもらった方が良いと思います。いくらプロとはいえ、一人の意見に依存するのは少々危険です。Second opinion serviceなるものを提供しているカウンセラーもいますので活用されるとより一層、素敵なものに仕上がるかと思います。出願締め切り2・3週間前にはSecond opinionを聞ける状態になっていることが望ましいです。
インタビュー対策については下記記事をご参照ください。



入学前の準備:事前学習や事務手続き
事前学習
MBA入学前の事前学習については今後記事を書いていきます。
VISA手続き
アメリカのMBAスクールにご入学される方は、F1学生ビザ取得が次の鬼門です。無駄なく迅速にプロセスを進めて行くためには申請プロセス全体を把握しておくことが重要です。下記記事を一度ご参照ください。

持ち物確認
私自身がMBA入学直前に短期でアメリカ留学をした経験から、「留学に持っていくと生活が豊かになる」モノを記事にまとめております。出発前に、ご自身の持ち物リストを今一度ご確認くださいませ!

まとめ
本記事ではMBA受験スケジュールの大枠を下記の流れでご紹介しました。
- 20XX年に入学する、を決める→覚悟が重要。
- スクール研究をして志望校決め→ソースは色々あるのでフル活用しよう。
- TOEFLとIELTSどちらにするか決めスコアメイク→片方に絞りリソース集中投下!
- カウンセラーを決める→超重要。早めに。そして慎重に。
- GMAT or GREどっちにするか決めスコアメイク→志望校にも依存。
- エッセイ・インタビュー対策をする→複数の意見を大事にしよう。
- MBA入学前の事前学習と事務手続き→今後UPDATEしていきます。

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