まめです (@mameoisiiyo)。
MBA留学直前の純ドメが、アメリカ短期語学留学に2か月間行ってきました。
英語力上がる?試験対策用としては?留学って何が良いの?MBA留学直前にいくのはどう?こういう疑問にお答えしつつ、留学で得られた効果について語ります。
目次
アメリカ短期留学は英語力向上に効果はあるのか?
「あるかないか」といったら確実に「ある」
まず、疑う余地もありませんが授業で週20時間程度も英語をやっていればそれは英語力は向上するでしょう。ただ、ここで私が特に強調したいことは以下になります。
まず語学スクール以前の話として、たとえ数か月といえども英語圏で暮らすためのセットアップを行うには様々な障害があります。改めて、日本って色々なものが整っていたし、何も言わなくても誰かの親切で自分の生活がストレスフリーで成り立っていたんだなと痛感しました。アメリカではそうは行きません。とにかく、何かと問題が発生するんです。私は、アメリカでの生活をセットアップするだけでこんなに苦労するとは思っていませんでした。
例えば、支払ったはずの費用が支払われていないことになっている、注文したものが届かない、不良品届いたから返金しろ、注文したものと別のものが出されている、寮のシャワーでお湯が出ない、隣人が深夜までパーティしていてうるさい、洗濯機が壊れていて動かない、部屋でWifiが使えない、など。軽く思い出してみるだけでもこんなに出てきます。

毎日ちょっとした事件が起きるんですよ・・・
何事も英語で情報収集せざるを得ず、疑問があったら問い合わせ、問題が起きたら交渉、を全て英語でやるのです。その度に、「あれ?これなんて言うんだっけ?」って調べざるを得ないので、知らず知らずのうちに生活をサバイブするために必要な英語が身に着いていきます。
したがって、アメリカ短期留学が英語力向上に効果があるかどうかと言われたら、間違いなくあると私は答えます。
ただし、英語力向上の伸び幅は努力次第
ただ、英語力向上の伸び幅については本人の努力次第で大きく振れることもまた間違いありません。
語学スクールでは、コースの難易度は実力で分けられることが一般的でしょう。週20時間も英語で授業を聞いて、議論して、試験を受けて、とやっていたら上がらないはずはないと思うのです。特に、耳が日々慣れていくことは感じることができました。つまり真面目に授業に参加している限り、全員が一定の成長は保証されているはずです。
では何が振れ幅を左右するか、というと「授業外の時間をどう使うか」によるかと思います。
例えば、ネイティブの先生と友達になってランチを一緒にとる、外国人ルームメイトと遊びに行く、空き時間に自習する、などした人と、ずっと日本人コミュニティに居続けた人とでは、留学期間の学習効率に歴然とした差が生まれることは疑う余地がありません。
私自身は例えば下記の点を心掛けていました。
- 早く授業教室に行ってネイティブの先生と雑談
- 休み時間もネイティブの先生と雑談
- ルームメイトと会話する
- 聞き取れなかったら今なんて言ったの?と聞く
- ネイティブが使った「未知の単語・表現」はメモして暗記する
- 授業外での学習ルーティーンを作り毎日順守する
※私の個人的な学習ルーティーンについては要望があればどこかで書こうかと思います。
高校生・大学生が長期休暇中に短期語学留学するのはどうか?
機会があるのならば、積極的に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか、というのが私の意見です。

社会人になるとポチりにくくなることが多いでしょうから・・・
色々な文化を学べるし、なぜ「日本人は恥ずかしがり屋」と思われているか、という点に気が付くことができるはずです。多くの外国人学生たちは英語のミスを特に気にせずとにかくガツガツと発言します。こういう環境にいると、「間違うことよりも黙ってる方がよほどかっこ悪い」ということを身に染みて学べると思います。人生が少し開けるかと思います。別に間違った回答したところで、誰も気にしてやいません。先生も「んーどうだろう。別の意見は?」くらいで軽く流してくれます。
ただ、一点気を付けた方がいいかなと思った事としては、多くの日本人大学生達は日本人コミュニティで固まっている傾向が見られました。やはり、異国で日本人を見つけると話しかけたくなっちゃうんですよね。でも、本気で&全力で英語力を伸ばし留学の学びを最大化したいのならば、ここはぐっとこらえて、勇気をもって日本人コミュニティからは一線を画し、外国人コミュニティに飛び込んでみてはいかがでしょうか。ある意味での「嫌われる勇気」を持てるかどうか、が留学成否の明暗を分けます。

ただ、まぁ、ぶっちゃけ難しいですよね。分かります。私も自分が大学生だったらきっと固まってしまいそうです。だって、なんかわちゃわちゃしてて楽しそうだもんw
TOEFL・IELTS・TOEICのスコアアップに短期語学留学は有効か?
リスニングとスピーキングいう観点では一定の効果はあるとは思いますが、費用対効果を考えるとあまりお勧めはできないというのが正直なところです。
ただ単にTOEFL・IELTS・TOEICのスコアを上げたいという目標があるのであれば、それは国内で十分に対応可能と考えます。おそらく1/10以下のコストで同等以上のスコアアップ効果は得られるのかなと。もちろん、上記試験の専用対策プログラムを用意しているスクールもあるので、そういうのに参加すればもう少し効果的かとは思いますが、それでもあえて国外でやる意味は薄いし費用対効果的には微妙では。まずは国内でのスコアアップを目指し、資金を貯めておき、しかるべきタイミングで有効活用する方がベターかと思います。


個人的には、短期語学留学という場は試験のスコアアップを目指す場というよりもむしろFace-to-Faceの異文化コミュニケーションに集中する方が実りが大きいと感じています。この点は後述します。
MBA留学直前に行くのはどうか?
個人的に、MBA留学直前の純ドメにとっては、「海外生活の準備体操的期間」として短期語学留学への参加は価値があると感じています。実際、私自身はアメリカのMBAスクールに入学する気満々でいて、純ドメゆえにアメリカ生活に慣れておきたい気持ちが強く短期の語学スクールに入学しておりました。(ただし、まさかこの後にイギリスMBAスクールに行くことになるとは思っていませんでした。詳細はツイッターをご参照ください。)
TOEFL・IELTS・GMAT・GRE・インタビューといった死線を潜り抜けてきた多くのMBA留学生にとって、短期語学留学の価値は、英語力の向上というよりはむしろFace-to-Faceの異文化コミュニケーション力と海外生活における障害を解消するサバイバル力の向上にあるという考えに至りました。
Face-to-Faceの異文化コミュニケーションの一例
私自身は結局イギリス校に進学することになりましたが、ここアメリカで短期留学した事に全く後悔はありません。コロナの問題で途中から授業はオンラインに移行してしまいましたが、それでも本当に実りある充実した毎日を過ごすことができました。
特に、アメリカ人ルームメイトとの毎日のコミュニケーションは良くも悪くも私にとってかなり刺激的でした。ここで具体的な事例を一つ。彼は毎晩4AMくらいまで共用部でオンラインゲームを友人と電話しながらやる猛者ゲーマーなのですが、かなりうるさい。自分の寝入りばなにこれをやられて睡眠の質が低下しうんざりしていました。でもここで黙っていたらアカン!日本人だからと舐めんなよ!と重い腰を上げてこう伝えました。
「君と私は生活リズムが違いすぎる。しばらくは生活を共にするわけなのでお互いにストレスをためるのはよくない。共用部のテレビ、君の部屋に持ちこんでいいから夜中はトーンダウンしてもらえないか。こちらも君が寝ている日中は邪魔しないように気を付ける」
この後彼は、ゲームは自部屋でやるように行動を変えてくれました。言ってみるものですね。やはりこの世界、言ってなんぼ・動いてなんぼです。黙っていても何も伝わりません。例えば今回のケースのようにネガティブなことを伝えるときにはこういう言い方をしようとか、思い切り感謝を伝えたいときにはこうしようとか、一つ一つのコミュニケーションが初めてだったので事前に熟考させられました。日々のちょっとした出来事の経験値が想像以上に高く、私にとっては貴重な財産になりました。MBAではもっともっと意見の衝突があると思います。まだまだ十分とは言えませんが、少なくとも「準備体操」にはなったかなと感じております。
海外生活におけるサバイバルの一例
海外暮らしには日本では気が付けないような生活の円滑な進行を阻む多くの罠が潜んでいます。問題を見つけ、それらを解決するための戦略を考え、必要な英語表現やロジックで武装し、Actionするという一連のスキームは、まさに仕事です。
一例を紹介します。学生寮の私の部屋はWifiの接続が悪く、ZOOMでの授業で画像や音声が時々途切れてしまうことがありました。学生寮の管理人にメールしたのですが、すぐ対応すると言われてからしばらく放置されていました。その後2度しつこく言っても謝罪だけで何もアクションがない。そこで最終手段として大学側のExecutive Directorに直接メールをしました。
「こんなWifi環境では、授業に集中できない。これが続くようならば学費の返納を希望せざるを得ない」
これはさすがに効いて、1週間以内に工事が入り快適なWifi環境になりました。いやもうどんだけよと。日本だったら一通のメールで問題解決となっていたかもしれませんが、ここではそうはいきませんでした。あくまで一例ですが、こういうサバイバル力を養うという観点でも非常にベネフィットが多い留学期間だったなと感じています。
一番の効果はマインドセットが変わったこと
私がこの短期留学にきて得られた一番の学びは「純ドメだからって恥ずかしがることなんて何にもない」ということに気が付いたことです。日本人以外の学生の多くは、文法的には全然なってなくても、解答が間違っていても、とにかく積極的に発言していました。
かっこ悪くていいのでとにかく伝える。分からなかったら分からないって言う。
シンプルだけど難しい。やっているつもりでもできていない。今後の海外コミュニケーションにおいては、この2つの事を愚直に順守していこうと思ったのでありました。変なプライドはもうサヨウナラです。
「90万円くらいかけて学んだのこれってどうなのよ?」
はい、すいませんwでもこういうのって、日本でいくら勉強してても真の意味では身に付かない事だと思うのです。
あ、あともう一つ。とても楽しかったです。

まとめ
アメリカ短期留学の効果を下記にまとめておきます。
- 英語試験のスコアアップには費用対効果は低い
- 異文化コミュニケーションや海外生活サバイバル力向上には有効
- 「間違えること」に対するマインドセットが変わることは期待できる
結局、短期留学はどうなの?価値あるの?と問われたら、「行けるなら行け!迷った時がポチるとき!」と私は答えます。
もちろん人間ですから自分の決断を正当化するバイアスがかかることは否定しませんが、私は来て良かったと心の底から思っています。
アメリカ短期留学にかかる費用に関しても下記記事でまとめております。合わせてご覧くださいませ。


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