まめです (@mameoisiiyo)。
本記事では、留学経験ナシ、大学受験ナシ、純ドメ、仕事で英語使わないという会社員の私が約5ヶ月でTOEFL 100点越えできた勉強方法をまとめました。

とにかく短期間で TOEFL 100点を超えたいという方の助けになればと思っています。
目次
TOEFL 100点越えを目指していた私のスコア歴

私はMBA留学を決意し、TOEFLの勉強を本格的に始めました。
その2ヶ月後のTOEFL初受験で95点、更に2ヶ月後に100点突破、翌月の3回目で106点を獲得しました。

このサイトで紹介するのは、 留学経験ナシ、大学受験ナシ、純ドメ、仕事で英語使わない、ナイナイナイの私でも上記のスコアを獲得できた方法です。
魔法のように楽して点数が上がる方法ではありませんが、私のように留学経験なしだったり多少の英語ハンディキャップがあっても通用する、「ザ・王道」の方法だと思っています。
参考までに、TOEFL100点越えを目指していた私の実際の勉強時間について下記で記事にしております。

TOEFL100点越えには「TOEFLの勉強」が必要

はじめに一番重要なことを言います。
TOEFLで100点越えを短期間で獲得するために必要なことは、英語の勉強ではありません。TOEFLの勉強です。なぜならTOEFLは、TOEFLという「ゲーム」だからです。
つまり、TOEFLを短期間でスコアアップさせるには、必ずしも本当に使える英語力は必要ないのです。
例えば、ネイティブとの仕事での議論や、現地生活を生き抜くための会話、交渉といった「本当に使える英語力」が身についた状態には、残念ながらTOEFL100点程度では到達できていないでしょう。

でもそれで問題ないです。
例えていうならば、「全種類のポケモンを捕まえるのではなく四天王を最速で最低限の労力で倒す」のです。マリオで言えば「クッパは倒さずピーチを一度取り戻せばいい」のです。
とにかく、TOEFLのスコアを短期間で100点まで伸ばすためには「TOEFLの勉強にフォーカス」するという意識を持つことがものすごく重要だと感じています。回り道をしない。
一度の受験で2.5万円以上もする高額なTOEFLを受験するのは、留学や進学や転職にTOEFLスコアが必要だからですよね?これを受けることによって自分の人生における大事なチャレンジがしたいからですよね?
そんな我々が今、直近で喉から手が出るほど一番欲しいのは「TOEFLのスコア」であって、「英語力」ではないのではないでしょうか。
効率よくTOEFLで100点越えをするためには、戦略が重要です。
僭越ながら、TOEFL勉強を始める前の心得についても記事にしておりますのでご参考までにどうぞ。

TOEFL100点越えのためにはまずは語彙力補強から

TOEFL 100点を目指す覚悟が定まったらまずは単語力を上げます。
まずは、TOEFL用の単語集として多くの偉人・先輩たちが強く強く推薦するTOEFLテスト英単語3800(以降、3800本)の暗記を、Rank3まで終えます。
TOEFL用の英単語集は複数販売されていますが、3800本だけでOKです。3800本のクオリティは高いです。本当にTOEFL本番に出てくる単語が掲載されています。
TOEFL 100点を目指す人は、3800本のRank3の単語まで「単語を見て意味がかろうじて言える」というレベルまでまずはなんとか持っていてください。初期フェーズではこれで十分すぎるくらいです。数か月かかる場合もあると思いますが、焦らないで大丈夫です。語彙力がない段階ではTOEFLスコアは伸びません。地盤をまずはじっくり固めることに集中しましょう。
Rank4は、余裕がある人・110点を目指す人がやるべきだと思います。
浮気をせずに3800本を何周も何周も何周もして土台を作ります。追加のTOEFL単語対策としては、「TOEFLの公式過去問で出会った新しい単語をひたすら覚えていく」というのが私のおススメです。
覚えたての単語は脳の「短期記憶ボックス」に格納されます。この段階から、忘れる→また覚える、というのを繰り返せば脳の「長期記憶ボックス」に移行され、本当に「使える英語」として身につきます。このフェーズに入るためには時間がかかるので気長にコツコツと復習を繰り返すほか術はありません。
TOEFL公式問題集を解いて世界観を把握しよう

TOEFL 100点を目指すスタートを切ったら、公式問題集を一度全体的に解いてみてTOEFLの世界観を把握していくことも重要です。
公式問題集は必携の1冊になります。
私は他のTOEFL参考書のレベル感も見ましたが、どれもETS作成の公式問題集には全く及びません。戦闘力に圧倒的な差異があることを確認しました。やはり、問いの内容であったりパッセージの抜粋の仕方だったり、そういう小さなところに色々と違和感があります。こういう模倣教科書は、あくまで模倣なのです。公式問題集に質で明らかに劣っている印象を受けました。
また、以下の過去問集2冊は本番同様にPC上で解くことができます。紙で解くのと、PC上で解くのは感覚がかなり違うので、実際にTOEFLを受ける前にお試し受験するのは重要になります。この点、舐めていると本当に痛い目にあいます。TOEFLは1回の受験料が高額なので、無駄打ちは避けましょう。
私が感じた「紙上で解くこととPC上で解くことの違い」は、パラグラフを読んでいる箇所の目での追い方かなと思います。紙面であればペンや指でなぞったりして今読んでいる箇所を追うことができますが、PC画面上だとそれができません。なので私は、マウスのカーソルで読んでいる部分をなぞりながら読むようにしていました。まあおかげで肩こりがひどくなったんですけどねw
また、パッセージを読んでいる最中に同時に問題文も読むなどして一瞬パッセージ自体から目を話す場合には、その場所にカーソルを置いておくとよいです。もともと読んでいた部分に戻りたい時、すっと戻れてストレスフリーです。「今読んでいた箇所に探して戻る」という数秒かかります。本当に小さな技ですが、本番ではこういう小さな技が生きる試験なのです。紙の試験だけで対策しているとではこういう技を練習できません。
本番前には是非PC環境で受験慣れしておくことをおすすめします。
TOEFL100点越えのためにはListening力の向上がカギを握る

さて、語彙力補強をしつつ、TOEFLという試験自体の世界観も把握できたら次にどういう戦略でスコアを100点に近づけていくのか。Reading, Listening, Speaking, Writingをどの順で上げるべきか?当然こういう疑問は出てくるでしょう。
私としては、TOEFLスコアメイク初期フェーズではR/S/Wは無視してListening力向上にリソースを大量投下することをおすすめします。(もちろん語彙力補強はずっと継続です)
日本人でTOEFL 100点を目指す場合、Listeningは 25点以上必要です。初期フェーズでは、他のことに浮気せず、ひたすらListeningと単語のみ勉強していくのです。
なぜListeningと単語なのか?
それは、 Listening力を上げることで別セクションのスコアも自然と上がることが期待されるからです。
公式問題集を解くと気が付くと思いますが、TOEFLのSpeakingとWritingでスコアを上げるために必要な能力の半分以上は、Listening力です。これらのセクションでは、「聞き取ったこと」を元に話したり書くことが要求されます。いくら純粋なSpeaking力とWriting力があっても、「何を話すか」「何を書くか」聞き取れていないとお話しにならないのです。聞き取れていない段階では戦う土俵に立つこともできないのです。
この点はTOEFLという英語試験の最もユニークなところかと感じております。Listening力を問うことに重きが置かれているのです。
Listening力が上がってくる目安としては「ETS公式の問題で200パッセージ解く」ことです。つまり模試で換算すると大体66回分くらいということです。これくらい解くと本当に世界が変わります。今まで聞き取れなかった箇所がすんなり頭に入ってくるようになるし、聞き取れない箇所があってもそこが重要か重要じゃないか、の勘が相当鋭くなります。
私の場合、150パッセージ解き終えたあたりから、明らかに視界が開け、世界が明るくなりました。これ続けてたら確実にスコア伸びるなっていう自信も出てきました。さらには省エネで問題を解けるようになりました。省エネで問題を解けるようになると、問題文の事を考えながらスクリプトを聞き取れるようになるので、スピードアップ&正解率向上に寄与するのです。

集中力7割くらいでも大体の意味が掴めるようになりました。
「TOEFL公式の過去問なんてそんなにたくさんある?」と思うかもしれませんが、探せば書籍でもアプリでも見つかります。ETSが作成した問題以外は、少しずつ本番と難易度や問題傾向がズレていて、スコアメイクの遠回りになるので、必ずETSの公式問題を入手することが秘訣です。
公式問題集/過去問集を終えてしまったら、次は公式のTOEFL Practice Online(通称TPO) を使います。TPOを入手する方法はいくつか方法はありますが、公式サイトから入手するには下記からできます。TPOはまじで有能です。TPOなしに私は100点越えをすることは絶対にできませんでした。
参考 TOEFL Practice Online The Official Practice TestEducational Testing Serviceなお、そもそも単語力が無いといくら聞いても意味がわかるようにはならないので、3800本の暗記はASAP (As soon as possible)で取り組み続けましょう。継続は力なりです。
詳細な勉強方法については下記記事にまとめております。

徐々にReadingの勉強も始めていこう

3800本のRank3まで1週できた段階で、Listeningにフォーカスしつつも徐々にReadingも始めていくといいと思います。なお、この時点では単語を完璧に暗記していなくてもOKです。
Listeningの進捗状況にもよりますが、最終ゴールとしては、Readingで過去問100パッセージを解くことです。この過程で内容をしっかり復習し、出会った単語を暗記していけば30点とれるレベルまでReading力は上達しているはずです。不安に感じることもあるかもしれませんが、とにかく100パッセージをガンガン解いていくことをおすすめします。

私の場合は80パッセージ超えたあたりから、簡単な問題は15分程度で解けるようになりました。
純ドメ日本人でも、ReadingとListeningは28~30は十分に狙えるスコアです。もっというと、日本人がTOEFL 100点を目指す場合、ReadingとListeningでは28~30が必須となります。
なお、Listeningは最重要セクションですので勉強は継続してください。ListeningとReadingを並行して対策を進めます。
Readingの勉強方法の詳細については下記記事にまとめております。

答え合わせと復習のやり方が重要

ListeningもReadingも、設問の回答後は、必ず答え合わせをします。間違えた部分について、「なぜ間違えたのか?」を一つ一つ明らかにしていきます。
「なぜ間違えたか?」という理由については具体的であるほど良いです。抽象的ではいけません。具体的であるほど、それに対する解決策を具体的に想定することが可能になるからです。ただまあ、時間不足という事もあると思います。時間をかけて正解にたどり着けることができるのならばそれは素晴らしい事です。勉強を継続させればスピードはどんどん上がっていくはずなので。
「設問の”NOT”の存在を見落としていた」「extraordinarilyの意味が分からなかった」
一度復習を終えたら、次の日にもう一度パッセージを読む or 聞きます。
Listeningは、パッセージのシャドウィングが効果的と感じます。なぜなら、「話せることは聞き取れる」からです。やり方としては、NHKが無料配布している語学プレイヤーを使うと捗ります。このアプリはマイナーな割にはかなり使い勝手が良いです。「2秒バック機能・AB再生機能を」使って、聞き取れなかった場所を集中的に復習できます。下記ご参照ください。

問題を解く→復習の1サイクル終わったら、次のパッセージに進みます。何度も何度も同じパッセージを復習しても効果は低いです。とにかく、TOEFL公式問題集の新しいトピックにどんどん出会っていくのです。このフェーズでは、量をこなすことが大事です。量が結果に結びつく試験なのです。
なお、自分の知識が薄い分野の話題だった場合、WikipediaやGoogle map等を駆使して、 TOEFL特有のアカデミックな知識を自分にインストールします。
この作業はとても大切です。なぜなら「知らない分野のことは日本語で言われたって分からない」からです。TOEFLで出会うアカデミックトピックは、予め教養として備えておくのが良い作戦です。こういった知識は、日常の雑談でも結構使えたりしますので、覚えておいて全く損しません。教養人だな、と思われるでしょう。特に海外では日本のことを聞かれる機会があると聞きます。こういうときにも有効でしょう。
TOEFLのアカデミックトピックの頻出分野は、下記がメジャーです。
- 生物学
- 生態学
- 美術
- 地理
- 建築
- 歴史
詳しくは関連記事にまとめております。ぜひご参照ください。

TOEFL100点越えを目指すには「出会った単語」はすべて暗記する

単語の話に戻りますが、公式問題集とTPOのListeningとReadingで出会った「動詞・形容詞・副詞」、それからTOEFL3800本のRank3までの単語は原則としてすべてを自分のものにします。

「自分のものにする」というのは「見た瞬間に意味が思い浮かぶ」ということです。見て意味を思い出すのに数秒かかる場合は、暗記できていません。ココはご注意!
「この単語、使わないでしょ」って思った単語も全て暗記します。なぜならTOEFLという世界においては、我々TOEFL peopleが今暗記を放棄しようとした単語たちが再登場する確率が非常に高いからです。
パッセージを何度も解いていると「あれ?なんか読んだことある気がする」というパッセージが登場します。ETSもひたすらに問題を作っているので、どうしてもネタは被ってくるんですね。つまり、一度出会った単語も再登場しやすいのです。
ちなみに私は「Anki」という暗記アプリを使用していました。脳科学に基づいていて合理的。使わない理由はないという良心設計がされています。これを使えば、我々の脳の短期記憶ボックスに格納されていた単語が自然と長期記憶ボックスに格納されていきます。
AnkiのiPhoneアプリは一見、お高いのですが、費用対効果を考慮するとむしろ安いと思います。
参考 Anki WebTOEFLの英単語攻略方法については詳細を別記事をまとめています。

ListeningとReadingと単語の勉強時間配分

続いて、勉強時間のリソース配分に関してです。
TOEFLの勉強を開始してからReadingとListeningで安定して25点とれるまでの、1日の勉強時間の配分を図示すると、私は以下のような感じでやっていました。

1週間にListening 14 passage、Reading 7 passageを確実にこなしていった結果、私はこのフェーズを約3ヶ月で卒業できました。
仕事をしながらだと本当にしんどいですが、こなすパッセージ数や暗記する単語の量のゴールがすでに見えているので、ガシガシやるだけです。私もやりすぎて体調不良になったりしましたが、とにかく数こなせばTOEFL100点とれるはずだ!と信じて継続しました。勉強は気力ですw
SpeakingとWritingは後からでOK

さて、ここまで単語とListeningとReadingの話しかしておりませんでしたが、ようやくSpeakingとWritingの登場です。
ReadingとListeningで安定して25点以上ずつとれる実力が備わってきたら、SpeakingとWritingを1,2ヶ月集中して勉強します。
TOEFL100点を目指す場合、Speakingは23、Writingは27を目指します。
両方共、アウトプット力を問うセクションですが、時間投資の費用対効果という面でいうと、正反対の性質があります。
純ドメならではの特徴かもしれないのですが・・・Speakingは壁にぶつかってから1点上げるのがとても困難な印象があります。Writingは勉強すればするほどドンドン点が上がり、目標点数に達しやすいと感じます。
Writing
Writingは、Integrated, Independentそれぞれを20問ずつ解いていきます。20問終わると、それなりの実力が備わっているはずです。
Writingで重要なことは、事前に汎用的なテーマで持ちネタ(テンプレート)をストックし、本番でストックを素早く引き出して高速でタイピングすることです。
20問解くうちに、自然と持ちネタがストックされていくのです。
Myテンプレート作成時には、目標点数である27点をとれる回答例を参考にして、語彙やパラフレーズ、言い回しを27点仕様に仕上げます。
文法ミスはかなりの減点対象になりますので、無料のWebツールGrammarlyや、有料のネイティブチェックを使用して、Myテンプレートの添削も行います。

私はGrammarlyの有料プランを1年間契約したのですが、無料プランでも機能面は十分です。
また、Integrated ではリスニングした内容のメモ取りテクを身につけることが重要ですので、それを意識しながら公式問題集で実戦を積み重ねます。
Writingの勉強方法の詳細については下記記事にまとめております。

Speaking
そして最後にSpeaking。こちらは純ドメにとって間違いなく最難関セクションです。でも23点であれば、下記3点をこなせば不可能ではないです!
- メモ取りテクニックの習得
- 自分ネタのストック
- 持ちネタに「寄せる」テクニックの習得
TOEFL Speakingは、ネイティブの様にペラペラときれいな英語を話せる必要はなく、 TOEFL力があればスコアは取れるからです。基本的には機械採点なので、正確な文法で適切な分量を話せばスコアは出ます。よって、事前のネタストックを暗記しておけば十分対応できます。TOEFL speakingは英会話というよりもプレゼンテーションに近いと感じました。
詳細についてはコチラ。

ネタストックができたら、一度オンライン英会話で文法や内容がどうか、第三者の意見をもらってみてもいいでしょう。私はレアジョブの英会話講師にスクリプトを送り、文法チェックもしてもらいました。下記の記事も参考までに。


TOEFL 110点越えを狙う方はIELTSもご検討を
海外のトップスクールでは、TOEFL 110点超えが条件となる場合もあります。TOEFLで真っ向勝負するのもありですが、IELTSという手もあります。
詳細については下記記事で書いておりますのでご参照くださいませ。

本記事では概要をざっくりとお伝えしました。
詳細は別記事にて、深掘りしております。
まずはListeningの勉強方法からご覧ください。


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